肩の腱板断裂・損傷(後遺障害等級12級6号)で賠償額が500万円以上増額した事例

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交通事故の概要

【ご依頼内容】後遺障害申請、加害者側保険会社との示談交渉
【ご依頼者様の年代・性別・職業】50代/男性/サラリーマン
【交通事故の状況】バイクを運転中、交差点内で自動車に衝突された
【自覚症状】左肩の痛み、痺れ、左腕が上がらない
【傷病名】左肩腱板断裂等
【後遺障害等級】12級6号
【主な争点】示談金の金額(主に後遺障害慰謝料と後遺障害逸失利益の金額)

ご依頼前の状況

交通事故の直後から1年2ヶ月程度の治療を行った段階でご相談にいらっしゃいました。
今後の治療方針や後遺障害認定を獲得するためのサポートを受けようと思い、弁護士を探していたとのことでした。

肩の腱盤断裂_交通事故

ご相談にいらっしゃったときは、左肩腱板(左肩の筋)の損傷が原因で左肩の可動域に制限が生じていました。

左肩が上がらずお仕事に支障が出ていることや、就寝の際に左肩を下にすることができないことにお悩みでした。

肩の機能障害ごとの後遺障害等級

等級 認定基準
1級4号 両上肢の用を全廃したもの
5級6号 1上肢の用の全廃したもの
6級6 1上肢の3大関節中の2関節の用を廃したもの
8級6号 1上肢の3大関節中の1関節の用を廃したもの
10級10号 1上肢の3大関節中の1関節の機能に著しい障害を残すもの
12級6号 1上肢の3大関節中の1関節の機能に障害を残すもの

ご依頼後・弁護士の活動

左肩腱板断裂の後遺障害を申請

ご相談にお越しいただいたときには治療はほぼ終了している状況でした。

しかし、左腕をあまり上げることができないようで、MRI画像を確認したところ、左肩腱板断裂の所見がありました。

そこで、主治医に後遺障害診断書を記載してもらい、後遺障害申請を行いました。

後遺障害認定の際には後遺障害診断書の記載内容が非常に重要になります。
弁護士が主治医と面談をしたうえ、可動域測定の結果や可動域制限が改善する可能性が非常に低いことなど、後遺障害認定のポイントとなる点を詳しく記載してもらいました。

既払治療費を除く示談金

その結果、無事、後遺障害等級12級6号の認定を受けることができました。
その後、加害者側保険会社より示談金の提示がありましたが、520万円という納得することは難しい金額でした。

そこで、弁護士が裁判所基準に沿った金額で示談交渉を進め、最終的に既払治療費を除いて1000万円を超える金額で示談をすることができました。

保険会社提示額:520万円 

弁護士交渉後:
1044万円

賠償金計算の基準

解決のポイント

医師の診断と後遺障害

交通事故においては、後遺障害認定を受けることができるかによって獲得できる賠償額は大きく異なります。

そして、適正な後遺障害認定を受けるためには、治療方法と後遺障害診断書の記載内容が非常に重要です。

今回のケースでは、主治医の先生が非常に協力的な方でしたので、弁護士が面談をした後、後遺障害認定を受けるうえでポイントとなる点を漏れなく後遺障害診断書に記載してもらうことができました。

このようにして、適切な後遺障害診断書を作成できたことが大幅な賠償金の増額に繋がったと思います。

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